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廃仏毀釈百年

虐げられつづけた仏たち

商品コード:009546

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みやざき文庫

幕末から明治前期に全国各地で吹き荒れた廃仏毀釈の嵐。宮崎での事例を中心に全国的視野の中でその実態をあばき、連綿と続いた廃仏=神国化の流れをたどって、近代日本の闇に迫る。江戸から明治への転換期におこった“廃仏毀釈”という名の仏教弾圧。その暴挙は近代日本を貫いて太平洋戦争に導き、今もなお生きつづけているとする著者が、仏教徒としての自責と反省にもとづいて、この国の在り方を問い、平和国家への道を説く。【1988年02月10日初版】【2003年07月05日改訂版】


著者について

佐伯 恵達(さえき えたつ) 

1924年生まれ、高校・短大講師をへて現在各種学校講師。本願寺輔教、布教使、長昌寺住職。<主な著書・論文>著書『漢文入門』(小川印刷)『漢文の基礎』(昭和印刷)『色は匂へど・付歎異抄』(鉱脈社)『廃仏毀釈百年』(鉱脈社) 『万葉集と仏教思想』(インド語でわかる万葉歌)(鉱脈社)『宮崎方言版百人一首』(鉱脈社) 『みそひと仏教人生論』(鉱脈社)『日向珍説発見伝』など。論文 「筍子の性悪説について」(九州中国学会) 「曇鸞の焚焼仙経事件について」(九州中国学会)「たのむたすけたまへの国文法的私考」(蓮如上人教学研究)など

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著者佐伯恵達
シリーズみやざき文庫 20
書籍JANコード

9784860610609

1920039020000

日本図書コード0039
発行日2003-07-05
よみはいぶつきしゃくひゃくねん しいたげられつづけたほとけたち
改訂版 6刷
判型四六判
横幅*12.9cm
縦幅*18.6cm
背幅*2.3cm
重量*422g
(*)はおおよその値となります。
頁数358頁
製本様式並製
本体価格2,000円

目次

  1. 改訂版発行にあたって
  2. はしがき
  3. 序章 仏教国の仏教ぎらい
  4. 一、仏教徒としてのわたしの体験から
  5. 二、仏神習合は日本のこころ
  6. 三、いま、日本はこれでいいのか
  7. 四、仏教弾圧のたくらみ
  8. 第一章 前史──廃仏毀釈への道
  9. 第一節 仏教と政治──中国の仏教弾圧
  10. 第二節 江戸時代の排仏思想
  11. 第三節 平田神道──王政復古の時代思想をどのように準備したのか
  12. (一)平田篤胤について
  13. (二)その運動
  14. (三)篤胤はなぜ庶民の心をとらえたか
  15. 第四節 幕末と水戸藩
  16. (一)徳川光圀と仏教
  17. (二)幕末の水戸藩の廃仏
  18. (三)水戸の破仏
  19. 第二章 薩摩の一向宗弾圧と宮崎
  20. 第一節 島津七百年のあらまし
  21. 第二節 一向宗(浄土真宗)弾圧の要因
  22. 第三節 薩摩の一向宗(浄土真宗)弾圧
  23. 第四節 薩摩藩からの脱走
  24. 第三章 廃仏毀釈──何が行われたのか(その一)
  25. 第一節 王政復古から神仏分離へ──十例にみる廃仏毀釈
  26. 第四章 廃仏毀釈──何が行われたのか(その二)
  27. 第一節 薩摩のあおりを受けて──灰となった一千か寺──
  28. 第二節 お寺変じて神社となる
  29. 第五章 仏教弾圧と国家神道の百年
  30. 第一節 ぞくぞく神社はつくられた(全国編)
  31. 第二節 ぞくぞく神社はつくられた(宮崎県編)
  32. 第三節 仏教弾圧の百年
  33. 第四節 傷あとふかく
  34. 仏教徒よ蘇れ──「あとがき」にかえて──
  35. 〔参考文献〕