都城地方のまつりや風習を季節ごとに紹介。 正月儀礼、 結婚、 出産などの生活習俗、 ジャンカン馬などの郷土芸能などときにユーモラス、 ときに叙情ゆたかに。 きりしまんぢだに生きる人々の豊かさ。由来や歴史にも光をあて、ふるさとの祈りの声を伝える。91年刊の改訂増補版。

著者について

鳥集 忠男(とりだまり ただお)。1926(大正15年)4月17日宮崎県高原町生まれ。小学校卒業後、都城市に移る。都城農学校卒業。戦後、小中学校教員を勤め、退職後、司法書士、行政書士事務所を開業。かたわら、都城市文化財調査委員、宮崎県生涯教育講師、宮崎県民俗調査委員のほか、鹿児島純心女子短大非常勤講師などを歴任。1979(昭和54)年都城市文化賞、86(同56)年宮崎日日新聞社文化賞、98(平成10)年南日本文化賞を受賞。著書に『都城市の民俗芸能』(1981年)『南九州の歌謡』(1991年)『庄屋どんと御池の龍』(1996年)『南九州の恋歌』(1998年)等がある