2004年から2年間、中国に留学をしていた一人の女子学生は、思ってもみなかった体験をした。「われわれ中国人は日本人を決してよく思っていません。心の中ではみんな憎んでます」。中国の友人がきりだした問いかけから、彼女は日本と中国の、そして韓国との20世紀の歴史に向き合った。宮崎公立大学の中国文化論を学ぶ若者たちの手さぐりの模索が宮崎から新しい風をおこそうとしている。

著者について

帯谷 朋子(おびたに ともこ)1983年4月3日、宮崎県東臼杵郡門川町生まれ。2002年4月~2008年3月まで宮崎公立大学に学ぶ。中国文化論ゼミに所属し、田宮昌子先生の指導をうける。途中、2004~06年は、中国・蘇州大学にて中国語を学ぶ。卒業後、地元宮崎の企業、株式会社ホンダロックに勤務。2010年9月より、大学在籍中2年間お世話になった中国・蘇州大学にて修士課程に進む予定。