このブックレットは、「八紘一宇」の塔を訪れられる海外の人たちのためのガイドブックです。「八紘一宇」の塔は、いつ建てられたのか。それは、どのような目的のために建てられたのか。また、それはどのようにして建てられたのか。その歴史をこのガイドブックで是非知ってほしいと願っています。「八紘一宇」の塔は、「平和の塔」ではなく「戦争の塔」でした。「八紘一宇」の塔を真に「平和の塔」にするには、まず何よりも、私たちは塔の史実と向き合うことが大切です。このブックレットは、2013年に刊行された私たちの会のパンフレット『「八紘一宇」の塔とは何か』と新しく書き加えられた節「聖蹟としての“八紘一宇” の塔」から構成されています。本書に掲載されている“献” 石と日本神話の白黒画像は、「八紘一宇」の塔の歴史を理解するのに役立つでしょう。（本書はじめにより）

［目次］

は じ め に

謝　辞

1. 序：初代天皇＝神武天皇と「八紘一宇」

2. 塔の建設

3. アジア太平洋戦争と「八紘一宇」の塔

4. 消去された「大日本国勢記」

5. 戦後の「八紘一宇」の塔

6. 石の証言

7. 塔の内部（厳室＝いつむろ）

8. 聖蹟としての「八紘一宇」の塔

9.「 八紘一宇」の塔を考える会の現在の活動