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鉱脈社BOOK

都城島津家墓地

その歴史と変遷・全調査の記録

商品コード:010033

関連カテゴリー

歴史・地誌・史話

みやざき文庫

≪北郷氏から都城島津家にいたる四百年の歴史を刻んだ墓地は多くの謎につつまれている。それは時間による埋没というばかりではない、歴史の闇がひそんでいるように思われる。その闇の意思こそ都城島津家の領家意識である。その謎を解明することは、都城島津家の断絶と継続の統治意識、さらにはそれを生み出した都城という地域の自立意識を照らしてくれるものと思う。≫(本書「序章」より)

中世の北郷氏から近世の都城島津氏へ…その六百年の歴史を物語って同家の墓地は散在している。それらの墓地について実地調査し、文献で確かめた労作。とくに中世から近世への転換の中でのドラマ、さらに都城島津家の領主意識の変遷は興趣つきない。都城島津家墓地の多様な歴史と変遷を掘り起し、その統治のかたちと都城の自立意識に光をあてた。


著者について

佐々木 綱洋(ささきつなひろ)昭和9年5月11日、東京都(旧牛込区)に生まれる。父の勤務の関係で北海道苫小牧市、旧満州国新京特別市(現長春市)で育つ。終戦で故郷の鹿児島県に引き揚げる。鹿児島大学文理学部東洋史学専攻を卒業後、延岡高校ほか宮崎県立高校5校で世界史と日本史を教える。現在、南九州大学人間発達学部講師(地域文化史)。都城市文化財保護審議会委員。【主要著書・論文】西川如見『増補華夷通称考』の「中華十五省」と『庄内地理志』巻末14(唐人町)との関係(九州国際大学社会文化研究所紀要57号)中日関係論説資料(論説資料保存会)第51号収録論文 「都城唐人町の研究」(『華僑ネットワークと九州』九州国際大学文化研究所第4号)『都城唐人町~海に開く南九州』(2009年鉱脈社)

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著者佐々木綱洋
シリーズみやざき文庫 76
書籍JANコード

9784860613907

1920021019005

日本図書コード0021
発行日2011-05-16
よみみやこのじょうしまづけぼち そのれきしとへんせん・ぜんちょうさのきろく
初版
判型四六判
横幅*13.5cm
縦幅*18.8cm
背幅*1.9cm
重量*300g
(*)はおおよその値となります。
頁数258頁
製本様式並製
本体価格1,900円

目次

  1. はじめに
  2. 序 章 断絶と継続・都城近世の風景
  3. 第一章 都城島津家とその墓地
  4. 第一節 北郷氏と都城島津家
  5. 第二節 都城島津家の墓地
  6. 第二章 都城島津家墓地全調査から
  7. 第一節 都城島津家とその墓石
  8. 第二節 歴代領主の廟所と石塔
  9. 第三章 都城島津家墓地の歴史をひも解く
  10. 第一節 初代資忠と宮丸蔵人
  11. 第二節 二代義久の廟所と石塔と位牌所
  12. 第三節 大昌寺と三代久秀兄弟の墓石
  13. 第四節 元西明寺に葬られなかった四代知久
  14. 第五節 五代持久と六代敏久
  15. 第六節 七代数久と二人の室の墓石
  16. 第七節 九代忠親と豊州島津家
  17. 第八節 相久の死とその慰霊
  18. 第九節 二つの法名と墓石をもつ十一代忠虎
  19. 第十節 都城の臨済宗と大然・漢室
  20. 第十一節 量海院と三人の墓石
  21. 第十二節 龍峯寺殿という文言が法名に入る二人の領主
  22. 第十三節 十二代忠能と春嶺良仲大姉の墓
  23. 第十四節 何故、龍峯寺に?
  24. 第十五節 二厳寺に眠る鶴千代
  25. 第十六節 隆祥院と入来院家のこと
  26. 第十七節 月庭公墓碑と元晧和尚
  27. 第十八節 自肯院と久般・久倫
  28. 第四章 慰霊と鎮魂
  29. 第一節 龍峯寺跡墓地にある北郷忠泰とその子忠俊・久仍墓
  30. 第二節 龍峯寺跡墓地にある上村藤兵衛長貞の墓
  31. 第三節 龍峯寺跡墓地にある「北山こへん」の墓
  32. 第四節 龍峯寺跡にはたくさんの子どもや女性の墓石がある
  33. 第五節 真宗門徒若松与兵衛殉難と都城島津家
  34. 第六節 断絶と継承
  35. 終 章 嘉永二年、都城領は疱瘡撲滅へ領主・家臣・領民一体となった。
  36. あとがき